あなたの街のNMI通信vol.16
－塗り薬の正しい塗り方－

こんにちは！アルファスグループのNMI（エヌ・エム・アイ）です。

上質な医療を提供し、信頼され、選ばれる「かかりつけ薬局」を目指し、子育て中のママを応援する医療の情報を全16回にわたってお届けしています。

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育児と仕事の両方を抱えるママにとって、お子さんの健康は一大事ですよね。
最終回の今回は、薬剤師さんからのワンポイントアドバイスをお伝えしていきます。

【テーマ】
－塗り薬の正しい塗り方－

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▽ポイント
塗り薬をきちんと効果的に塗るにはコツがあります。

▽こんな人におすすめ
皮膚科や小児科で塗り薬を出されているお子さんの親御さん。

▽注意点
実は、塗り薬にも正しい塗り方や塗る量の目安というものが存在します。

ついお子さんが痒がっていると、よく効かせてあげようと薬を強く擦り込むように塗ってしまいがちですが、この塗り方はあまりおすすめできません。擦り込むことによって、お薬が肌に浸透するのは早くなりますが、それ以上擦り込んだ刺激により、肌の炎症が強くなってしまったり、痒みが強くなってしまったりします。

では、どんな強さで塗ればいいかですが、親御さんの指をお子さんの肌に這わせるくらいのつもりで優しく塗り伸ばしていただければ結構です。
特に寒い時期は軟膏も硬くなってしまっているので、塗り伸ばすのに力が必要となりますが、肌の上に載せると体温により柔らかくなってきます。柔らかくなったところで塗り伸ばすようにしましょう。
また、広い範囲に塗るときには数カ所に少量お薬を付け、それぞれを塗り伸ばすようにしたほうが、力を入れずに塗り広げることが出来ます。

塗り薬を塗るときに、人差し指や中指ですとついつい力が入ってしまうという親御さんには、ぜひ薬指で塗っていただきたいと思います。薬指は力が入りにくい指でもありますので、薬を塗るのにまさしく適した指と言えます。

次に、お薬を塗る量についてです。チューブで出されたお薬の場合、親御さんたちの人差し指が良い目安になります。
5gのチューブの場合、人差し指の先端から第一関節まで塗り薬を出していただくと、おおよそ0.2gくらい。この量で大人の片手の面積を塗るのにちょうどいい量となります。25gチューブなど大きいチューブの場合、チューブの口径も大きくなりますので、人差し指の先端から第一関節まで出していただくとおおよそ0.5gくらいとなり、両手の面積を塗るのにちょうどいいくらいの量となります。（ただし、塗り薬の口径はメーカーによってまちまちですので注意が必要です。0.5gで成人の両手の面積くらいが目安となります）

ついついお薬の種類によっては、薄く塗ってしまいがちですが、これでは十分に効果を発揮させることが出来ません。だからといって、厚ぼったく塗ってしまっても、使い心地が悪くなってしまいますし、一定以上の効果は得られません。

多すぎず少なすぎず、適量で使っていただくのが1番です。

株式会社　エヌ・エム・アイ
薬剤師　　板谷　将雄