今回から担当させていただきます、株式会社大の遠藤直人です。
前回までは、お金に関する考え方や価値観に関する内容をお届けいたしました。
今回からは実際の生活に役立つ情報をお届けしていきます。
最近は物価高騰もあり、子育て世帯は何かと出費が増える時期ですよね。少しでも手元にお金を残して有効活用できるようにしていきましょう!
さて、今回は会社員でも確定申告で賢く節税する方法について取り上げたいと思います。
確定申告は会社員にも関係ある!?
確定申告というと「会社員の私には関係ない?」「個人事業主やフリーランスがするもの?」と思われる方も多いと思います。
確かに会社員の方は、基本的に勤務先での年末調整で所得税の計算が完了します。しかし、確定申告をすると税金が下がる、お金が戻ってくることがあります!
平均的な会社員の方は、所得税がおおよそ10%、住民税10%と、税金だけで約20%も取られています。更に社会保険料、消費税等の負担を考慮すると、国民負担率は4割を超えてきます。避けることが難しい高い国民負担率の中で、できる限り手元にお金を残したいと考える方は多いと思います。
こんなケース当てはまりませんか?
■家族の医療費がかさんだ
→入院、通院の診療費や出産費用、子供の歯科矯正費用など
❶その年に支払った医療費(保険金で戻った金額を除く)が10万円以上の場合
❷所得の5%(所得300万円の場合は15万円)
※医療費控除は上記2つのいずれか少ない方が控除対象(最高200万円)
■地震や雪害、台風などの自然災害で自宅の修繕やリフォームをした
■マイホームに住み替えて、初めて住宅ローン控除を受ける
■ふるさと納税をしてワンストップ特例を申請し忘れた
こうした状況では、確定申告をすることで税金が戻ってくる可能性があります。
新潟県では地震や台風、大雪による被害が発生することもあります。特に2024年1月1日の能登半島地震は記憶に新しく、新潟県でも多数の被害がありましたね。皆さまの周りにも被害があった方はいらっしゃいませんか?被害を受けた方には少しでもお金の負担が少なくなる仕組みがあるので、活用して少しでも生活の再建に使いたいですね。
今回は「雑損控除」について概要を説明します!
雑損控除とは?
雑損控除は、災害・盗難・横領などによる損害にあった際に税金を抑えてくれる仕組みです。
以下の方法で計算します。
被害額の計算方法:以下の①か②のいずれか多い方
❶(被害額*+災害関連支出-保険金)–(所得金額の1/10)
❷災害関連支出(修繕費など)-5万円
※現在の資産額が基準になります。算出方法が複雑なので専門家にご確認ください。
例えば、年収450万円の世帯では、追加で支払った修繕費が100万円の場合、去年支払った税金が15万円以上も戻ってくる可能性もあります!
※なお具体的な税額計算は税理士業務の範囲になります。
このように災害にあってしまい、修繕費で家計の負担が増えた方は、税金の負担が減る、納めた税金が戻ってくる仕組みがあります!周囲の方にもお伝えしたい情報ですね!
地震や大雪など、災害で被害に遭ったら「雑損控除」で税負担を軽減しましょう!雑損控除の場合は、被害額を証明する書類(修理見積書など)が必要になります!
過去の被害についても、5年前までさかのぼることができますので、申告し忘れていた方はぜひご活用ください!
他にも日常生活の中での節約について、聞いてみたいことがございましたらお気軽にご連絡ください!
次回も生活に役立つ情報を発信する予定です!お楽しみに!
今回、教えてくれたのは
遠藤 直人先生
■ファイナンシャルプランナー
地域に暮らす人々の人生が最低限、お金に邪魔されることのないよう、お金の「かかりつけ医」として経済的・精神的安心を提供します
\過去のコラムはこちらから!/
◆教育資金とは?意味のあるお金の準備
◆なぜ物価が上昇するの?投資信託ってなに?
◆年賀状どうする?はがきの値段から物価について考える
【店名】大
【所在地】新潟県長岡市中沢3-27-13 ウェルズ21中沢B号室
【TEL】080-3323-0640
【営業時間】10:00~20:00
【定休日】不定休(完全予約制)
<2025年2月現在の情報です>
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