パウル・クレー《プルンのモザイク》1931年 新潟市美術館蔵
2025年、新潟市美術館は開館40周年を迎えます。また、8月30日には、およそ11ヵ月にわたる改修工事を終え、再開館いたします。
その最初の展覧会では、当館にある作品・資料あわせて約1,000点を一挙公開。コレクションを代表する名品から当館の歴史を伝えるさまざまな「モノ」まで、多彩なテーマに沿って紹介いたします。
約1,000点ものコレクション作品・資料を展示。ルドン、クレー、ピカソ、草間彌生といった著名な作家に加え、佐藤哲三、阿部展也、牛腸茂雄など新潟ゆかりの作家の作品も多数並びます。
また、開館以来伝わる家具、備品、改修工事で取り外された建物のカケラなど、普段の展覧会では取り上げられない「モノ」に焦点を当てたテーマも登場します。
ピエール・ボナール《浴室の裸婦》1907年 新潟市美術館蔵
■雨音の聞こえる部屋
雨の日の展示室。耳を澄ますと、雨水の流れる音が聞こえる一角があるのをご存じでしょうか。壁の向こうにある配管がその正体なのですが、温湿度管理の厳しいこの部屋で雨を感じるのは不思議なものです。そんな場に合わせて、雨の気配をまとう作品を展示します。
■水平線と海
日本海までおよそ350m、徒歩10分ほどで海岸に出られる場所に、新潟市美術館は位置しています。水平線を見張らすように海の作品を並べ、季節や時間、捉えた作家の目によっても異なる、さまざまな海の表情をご覧いただきます。
石川直樹《潟と里山 新潟市西蒲区 角海浜 マクリダシ》2017年(撮影2015年) 新潟市美術館蔵
■前川國男の断片
建築とは、無数のディテールの複雑なアレンジメントであると言えます。1985年の開館当初から伝わる什器・備品、そして今回の改修工事で取り外され、今後資料として保管される建物の部材・部品などを展示。前川國男という建築家の、そして当館の歴史のディテールを観察します。
■新しいカフェがオープン!
再開館にあわせて新しいカフェがオープン。旬の素材を使ったスープ、お惣菜を盛り合わせたお食事プレート、季節のおやつなどを提供します。こころも体もよろこぶひとときをどうぞ。
【会期】2025年8月30日(土)~9月28日(日)
【休館日】月曜日(ただし9月15日、9月22日は開館)
【開館時間】9:30~18:00 ※観覧券の販売は17:30まで
【会場】新潟市美術館
【観覧料】
一般700円(500円)/大学生・高校生500円(300円)/中学生以下無料
*( )内は、20名以上の団体、リピーター割引料金(本展覧会券の半券提示で本展2回目は団体料金に割引)・あっちも割(新潟市新津美術館観覧券提示で団体料金に割引、1回1名、1年間有効。なお、新潟市新津美術館は、2025年6月から2026年3月(予定)まで改修工事のため休館します。)
*障がい者手帳・療育手帳をお持ちの方、および一部の介助者は無料(受付でご提示ください)
【主催】新潟市美術館
<2025年8月現在の情報です>
▽他にも盛りだくさん♪是非ご覧ください!