あなたの街のNMI通信vol.7　子どもの嘔吐・吐き気　慌てずに！－嘔吐－

こんにちは！アルファスグループのNMI（エヌ・エム・アイ）です。

上質な医療を提供し、信頼され、選ばれる「かかりつけ薬局」を目指し、子育て中のママを応援する医療の情報を全16回にわたってお届けしていきます。

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育児と仕事の両方を抱えるママにとって、お子さんの健康は一大事ですよね。
本日よりお医者さんからのワンポイントアドバイスをお伝えしていきます。

【テーマ】
子どもの嘔吐・吐き気　慌てずに！－嘔吐－

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【ポイント】
1回吐いても慌てずに！

【こんな人におすすめ】
子どもを持つ親御さん全般

【注意点】
① 子どもは胃腸炎に限らず、多彩な原因で吐くことがあります。
② 1回吐いただけで、急速に脱水になることはありません。
③ 吐いた直後は胃腸の動きが悪くなっているので、30分から1時間ほどは食べさせたり飲ませたりしない方がよいでしょう。
④ 吐き気がおさまったら、ほんの僅か（お猪口一杯程度で十分です）水分を与えてみて下さい。それで嘔吐がなければ、与える水分の量を少しずつ増やしていきましょう。
⑤ 与える水分は経口補液剤（いわゆるOS-1など）や乳幼児用のイオン水が理想ですが、本人が欲しがるものを与えて構いません。ただし味の濃いものやにおいの強いものは避けた方がよいでしょう。スポーツ飲料やジュースなどは少量ならば構いませんが、多量に与えない方がよいでしょう。
⑥ 嘔吐が1～2回程度でその他の症状がなく、その後は吐かずに、元気がよい、水分がしっかり摂れるという場合は、しばらく様子をみてもよいでしょう。
⑦ 何度も吐く、ぐったりしている、機嫌が悪い、水分が摂れない、意識がはっきりしない、嘔吐物や便の中に血液が混ざる、胆汁性の嘔吐（嘔吐物が緑色）、嘔吐以外の症状が強い、様子がおかしいなどの場合は医療機関を受診して下さい。
⑧ 胃腸炎の原因ウイルスの中で、ロタウイルス・アデノウイルス・ノロウイルスは迅速診断キットがあります（ただしノロウイルスの保険適応は3歳未満・65歳以上、悪性腫瘍や臓器移植後の患者さん、免疫を抑制する薬を使用している患者さんなど）。しかし、原因が何であっても治療は大きく変わりませんので、必ずしも検査が必要なわけではありません。また迅速診断は100%の診断能力はありませんし、それ以外の膨大な種類のウイルスや細菌が胃腸炎の原因になります。ウイルスの迅速診断が陰性でも感染する可能性を否定できませんので、感染対策をきちんとしましょう。

＜今回のワンポイントアドバイス＞

おのづかこどもクリニック　
　院長　小野塚淳哉

Tel.　 0258-29-3715

ＨＰ.　http://www.onozuka-children.com