8/24~26 佐渡に行って来ました☆

佐渡ではいろいろな発見がありました!感じたこと、学んだことをお伝えしたいと思います。

1.おいしさ発見佐渡

 

こちらは昨年誕生したばかりの「朱鷺(とき)めき焼き」。佐渡の海の人気者コブダイをモチーフにした「コブちゃん焼」もありました。カスタードがぎっしり詰まっていて、持つとずっしり重い!親子で分け合ってもちょうどいいかもしれません(^^♪中身はあんこのほかにもベジタブル、いもあんもありますよ。価格はどちらも160円(税込)

金ちゃん本舗で製造・販売・通販をやっているのだそうです。(佐渡カーフェリー内、佐渡汽船両津港・改札前売店でも売っています。)

新穂大野にある直売所佐渡特選市場にお邪魔して「トキの里山弁当」なるものをゲットしました。昨年、直売所内に開設された食堂スペース「田舎カフェ」で、佐渡産の食材をふんだんに使って作られています。
ご飯は使っているのは「朱鷺と暮らす郷米」。

このお米は、

  1. 「生き物を育む農法」により栽培されたものであること
  2.  生き物調査を年2回実施していること
  3.  農薬・化学肥料を減らして(地域慣行比5割以上の削減)栽培されていること
  4.  栽培者がエコファーマー(※)認定を受けていること
  5. 佐渡で栽培された米であること

(※エコファーマーとは土壌診断に基づいた土づくりの技術、科学農薬、化学肥料低減技術計画を新潟県から認定された安全・安心な農業を実践する農業者のこと)

など、自然を守り、トキとの共生を図るべく、生産者の方々が丹精して作ったお米。売り上げの一部はトキの生息環境の再生に役立てられます。佐渡の自然とそこに息づく人たちの努力でできたお弁当です。美味しくいただきました!(3日前までに要予約)

こちらは佐渡のご当地グルメ「ブリカツ丼」です。全国ネットのテレビでも取り上げられて知っている方も多いのではないでしょうか。佐渡産米粉を使った衣で揚げた「天然ブリのカツ」を「特製あごだし醤油ダレ」にくぐらせて、ご飯(佐渡産)の上にのせたシンプルな丼。副菜として季節の地場産食材を付けることや“大漁旗”を立てることなど様々な定義やルールがあります。ブリの旨みが閉じ込められてジューシーな味わいでした!!

ぶらりと寄ったお蕎麦屋さん。お店に入ると土間と囲炉裏が出迎えてくれました。釣ったばかりの新鮮なイカを炭火で焼いて出してくれました!プリプリの食感と自然の塩味、香ばしい香りに包まれて箸が止まりません(笑)

2.トキと暮らす

日本書紀にも登場し、古くから知られるトキ。明治時代に美しい羽毛や肉を取るために多くのトキが捕獲され、その数を減らしていきました。昭和初期にはすでに絶滅寸前だったそうです。終戦後は、日本中で農業のやり方が激変し農薬や化学肥料なども多く使われるようになりました。住む場所とエサ場を失ってトキはさらに減少していったそうです。

トキは水田を荒らす鳥として、農家の人々から嫌われる存在でもありました。新潟の“鳥追い歌”では、田畑を荒らす迷惑な鳥として登場します。人里近くに住む身近な鳥だったとも言えますね。

ところでこれ、なんだか分かりますか?

トキの識別表です。一羽一羽にそれぞれ印がついていて、生存確認や生態把握に使います。これはほんの一部で実際は何ページにもわたります。とても覚えきれません(笑)

追加でこれは何でしょう?

トキの背中につけるGPS発信機です。大きさは5,6センチほど。佐渡トキ保護センターの野生復帰ステーションで拝見させていただきました。300キロ近く離れた地点まで移動した個体もいるとか。

説明してくれたのは環境省佐渡自然保護官事務所の広野さん。放鳥までの苦労やさまざまなエピソードを伺いました。トキを見守る方々の真剣なまなざしと笑顔。素晴らしいです!

詳しい放鳥トキ情報はこちら

佐渡市立行谷(ぎょうや)小学校にお邪魔しました。小学校で唯一トキを飼育していたことがあるそうです。山田校長から、トキに関わる総合教育についてお聞きしました。「トキや島のために自分たちができることは何か」生徒自らが考える校風。佐渡愛を育む大切な要素だと感じました。

3.故郷を守れ

金山の開発によって起こったゴールドラッシュ。急増した人口を支えるために新田開発が進み、海沿いから山間部までを耕す佐渡独特の田園風営が出来上がりました

島の南東部に位置する「岩首(いわくび)」集落。人口は140人余り。地域の方々によって、荒廃した竹林の再生や廃校舎の憩いの場としての活用など、地域活性化に向けた取り組みが続いています。

佐渡棚田協議会会長を務める通称“棚田おじさん”の大石さんの案内で里山に車を走らせると、急峻な斜面に大小さまざまな形の棚田が空へと連なっていました。数にして460枚。一番小さな棚田から取れるお米は「ご飯茶わん2杯分」だそうです。機械作業も難しく、草刈りなどの手入れも本当に大変です。

地域の名所として整備した「養老の滝」も、歩いて10分足らずの場所とは思えない迫力と美しさ。隠れた名所がまだまだたくさんありそう!

4.息づく文化


「文弥(ぶんや)人形」は佐渡に伝わる人形芝居で国の重要無形民俗文化財に指定されています。情感あふれる人形の操りと「太夫」の“語り”が特徴です。
人形に表情はありませんが、芝居となるとたちまち魂がこもったような迫力です。ときどき人形の陰に覗く操り手さんの表情は、本当に人形と一つになって感情を体現しているようでした。

芝居を披露していただいた野浦・双葉座の皆さんは普段は農業や漁業に携わっている方々。仕事の合間を縫って厳しい稽古に励んでいるそうです。結成から30年以上を迎えた同座、若手の育成も進んでいます。

高齢化や過疎に悩む地域は少なくないと思います。
文化を通じ、世代や地域を超えて交流が進んでいて、たくさんの大切なことを学んだ良い旅となりました!

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