現在東日本大震災の影響により、太平洋側の発電所が被害を受け、作り出せる電気の量も限られています。その中で、私達が今まで通りに電気を使ってしまうと、作られる電気の量ではまかなえず、また去年のような猛暑になればなおさら電気が足りなくなってしまいます。必要な人に必要な分の電気が届くよう、私達一人一人が意識して節電をすることが大切なんです。
A.すぐに始められる方法は使わない電化製品のコンセントを抜き、待機電力を減らす事です。よく使う部屋をLED電球に変えるだけでも効果的。後はいくつもの部屋で電気を使わず皆で一つの部屋に集まるのも方法の1つです。難しく考えず、そして何より無理をせず。少しの気配りと家族団らんの時間を増やすことで節電に繋がります。
A.1日の中でも9時~20時頃、特に一番多く使われている14時~15時頃の節電が有効です。この時間に家族皆で外に遊びに行くなどして、皆が電気を使う時間の使用をさけましょう。電気が多く使う時間帯から家事の時間を早朝や夜にずらすピークシフトも効果的。タイマー付きの電化製品、例えば炊飯器や食器洗い乾燥器などのタイマーを利用すると無理せず時間をずらす事が可能です。
A.各ご家庭で電気使用の7割を占めている『エアコン、冷蔵庫、テレビ、照明』この4つの使用方法を見直す事が上手に節電するコツ。例えば、エアコンは月に1~2回フィルターの掃除をし、設定温度を上げるだけで節電になります、冷蔵庫は冷気の通りをつくるよう、物を詰め込みすぎず、逆に冷蔵庫は互いに冷やし合うよう密集させる。これだけで効率よく、少ない電力で冷やす事が可能。無駄買いもなくなり、お財布にも優しく節電できます。
A.節電といっても無理のない程度に行うことが大切。エアコンは28℃を目安に設定温度を2℃上げるだけで約130wの節電になります。それでも熱い場合はエアコンと扇風機をうまく併用したり、保冷剤をハンカチで包み体を冷やすのも効果的。また朝顔やヘチマ、ゴーヤ等を窓辺に植えることで日差しを遮るグリーンカーテンもオススメ。窓全体を覆うことにより室内温度が約3度も下がるんです。お子さんと一緒に育てて楽しみながら暑さ対策が出来ますね。
今回お話を伺ったのは・・・東北電力新潟営業所 津野さん
~津野さんからのメッセージ~
節電を行うにおいて大切なのは無理をしないこと、家族で協力し合うことです。家族で節電について話し合い、皆の意見を聞いて自分達にできる事を無理なく行ってください。「節電」と「ピークシフト」は皆さま1人1人の力が結集することで大きな効果を生みだします。今、被災地の方々のために「私たちができること」を考えていただくきっかけになれば幸いです。ご協力お願いします。
トキっ子ラウンジvol.17(2011年6月25日発行)掲載