夏は、公園や海、山や外に出て遊ぶことが多い子ども達。肌の露出も高く、汗をかきやすい子どもの肌はとてもデリケートなので、皮膚トラブルも起きやすくなっています。
【症状】
汗の出口がふさがれて炎症が起こったもので、額や首の周り、胸、背中など、汗の出やすいところに多く見られます。
【予防対策】
まめに着替えさせたり、お風呂で汗を流したり、涼しく過ごしましょう。ただし、子どもにとって汗をかくことも大切なことです。いつも快適な環境におかれると、体が気温の変化についていけなくなってしまいます。たっぷり汗をかく経験をさせてあげましょう。
夏かぜとは、一般的に高温多湿を好むウイルスによる感染症です。代表的なものとして、手足口病やヘルパンギーナ、プール熱(咽頭結膜炎)の3種類があり、今年の夏は特に手足口病の流行が注目されています。
【症状】
手足や口の中に水ぶくれができる病気です。乳幼児の間で流行することが多く、以前にかかったことのある子でもまたうつる場合があります。熱はないか、あっても微熱程度ですみます。ときに嘔吐やけいれんをともなう髄膜炎(ずいまくえん)になるので要注意です。
【予防対策】
基本は手洗い・うがいを徹底的に行い、ウイルスを洗い流すことです。また、夏は特にクーラーによる冷え、部屋の湿度に気をつけましょう。
子どもの様子の変化に気づくためには、日頃から子どもとコミュニケーションをとることが大切です。子どもが普段より「何か様子がおかしいな」と感じたら、早めに小児科を受診してくださいね。また、子どものことでわからないことは、近所の方やお知り合い、自分の親などを頼ってみてはどうでしょうか。子どもの様子を複数の目で判断することも大切ですよ。
今回、お話しを伺ったのは・・・
小児科 高野クリニック 院長 高野健一郎先生でした。
トキっ子ラウンジvol.13(2010年6月25日発行)掲載