【トキっ子エッセイ】
七五三

 

七五三の思い出。
それはわが子たちの「かわいさ」でありました。

幼いわが子に着物がとってもよく似合っていて、
娘はお姫様みたいだったし、息子はお侍さんみたいでした。

子どもたちのうれしそうな顔を見て
「貸衣装代を奮発してよかったなあ」と心から思ったものでした。

写真屋さんでおりこうにポーズをとっているわが子を見ながら
「ちょっと前まで赤ちゃんだったのに、
いつのまにかこんなに大きくなっていたんだねえ」と感激して
すこしばかりジーンとなったりもして。

テレかくしに「ああ、やっぱりうちの子がいちばんかわいいよねえ」って
妻に同意を求めたら、妻は「しっ!声が大きいわよ」
なんて言いながらもまんざらでもないみたい。

よその子たちもそれなりにかわいいのではありますが、
客観的に見てわが子がそれを
一歩リードしているような気がしたのです。

でも、いまになってみれば、まわりにいる親御さんたちも
「うちの子がいちばんかわいい」と思って
ニコニコ笑っていたのでしょうね。

幸せのときです七五三。大きくなってくれてありがとう。

 

<文>藤田市男
エッセイスト。新潟市江南区生まれ。
娘5歳・息子1歳のときに青年実業家を目指して独立し、しばらく中年実業家。…気付けばエッセイスト。
著書:【手づくり絵本:ちいさな手】うに企画/【家族っていいなぁ】パート1~3などあたたかなエッセイにファン多数です☆

 

トキっ子ラウンジvol.14(2010年9月25日発行)掲載

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